中年にして無趣味過ぎて焦った話
皆さんは趣味ありますか?
三度の飯より好きなレベルでの趣味ですか?
私の周りには、サッカー好き、ゴルフ好き、アイドル好き、麻雀好き、ラーメン好き、キャバクラ好き、人助け好き、バイク好きといろいろなタイプの趣味持ちがいるんですが、ある時自分の趣味はなんだっけと考えたら・・・
あれ、、、俺趣味っていう趣味無いじゃん!
ってことに気づき急に焦ってしまいました。
趣味がなくても生きていくことはできるし必須ではないかも知れません。
恐らくそう思っていたから、別に趣味を作ろうとは思っていなかったのかなと
でも、なぜ急に趣味が無いことに焦りだしたかというと、オタク系の元部下と話をしていた時にその人間はとある声優さんが好きらしく、何気ない会話の中でその声優さんがいかに素晴らしいか、また自分はこれまでどんなイベントに参加しているのかなど仕事をしていた時には見たことがなかった勢いのあるテンションで話をしていたのを見て
うおっ!こいつ凄く輝いてる!
と、これまで知らなかった元部下の顔を見て驚いた。
そして同時に「自分にこんなに夢中になれることってあるのか?」と羨ましく感じたのです。
同じ時間を過ごしていて、こんなにも夢中になれる時間がある人間に比べて、自分はなんてもったいない時間を過ごしているんだろうと急に悲しくなりました。
そこから思い返してみるとゴルフ好きな奴も少し暇があればゴルフの話をしてくる。しかも自分はゴルフはやったこと無いし興味もないのにそんなの構わずゴルフの魅力を説いてくるのである。
周りがどう思おうが「自分はこれが好き!」がはっきりしているからついつい出てしまうといった感じなんだろうか
自分も過去に趣味と呼べるものがなかったか思い出した。
1つ好きで好きでたまらない趣味があったのを思い出した。
それのために学校をずる休みしてでもやりたいと思えるぐらい熱量が高いやつだ。
それは「ゲーム」
小学1年生の時に父の友人からファミコンをなぜかもうことができ、そこからゲームを始めるようになった。
スーパーマリオ3が出た時は遊びたいがあまり、ズル休みしたい衝動に駆られたがそんな思いのまま学校に行ったがやはり気持ちを抑えられず仮病を使い早退した。
しかし悲しいことに私の母は完全なる専業主婦で終日家におり、早退で早く帰ってもゲームをするのは許されず無意味に終わった思い出がある。
FFが発売した時には、友達よりも先にクリアしようと夜更しをして朝起きれず親に怒られたこともあった。
少ないお小遣いを貯めて中古カセット屋さんで見つけた骸骨のパッケージがかっこよくて面白そうだなと思ったゲームがクソゲー(バンゲリングベイ)で凹んだ。
PSのメタルギアソリッドの演出には偉く感動し、初めて同じゲームを連続で4週もクリアした。
休みの日になれば20時間近くぶっ通しでゲームを遊びまくったことも多々あった。
それぐらいゲームは好きだし、得意だったのでその当時は間違いなくゲームは「趣味」と胸を張って言うことができた。
しかし、今はと言うと
ゲームは時々遊んだりすることはあるのだが・・・
・1時間以上連続してプレイするのが疲れる
・ゲームシステムを覚えるのが面倒
・あまり楽しいと感じられなくなった
・時間がもったいないと感じるようになった
こんな問題が30代になって急に感じるようになりゲームからは離れるようになってしまった。
そんなこんなで趣味がない中年の私は焦り当時の同僚と話をしていたらその同僚は「キャンプを最近始めたんです」と話しだした。
それを聞いて自分も焚き火とか興味あるし、テントで泊まるとか憧れがあった。
そして何より極めつけだったのは「子供と一緒に行けるのは小さいうちだけですよ」という言葉だった。
確かに!自分も中学生になった時には一切親と行動を共にしたくなかった記憶を思い出した。
そうとなると考えている暇はない、今すぐキャンプを始めるぞ!と当時長男が幼稚園ぐらいで、長女は生まれたばかりで末っ子は生まれる前とかの頃だったろうか。
初めてのキャンプの話はまた別でできたらと思うが、結果的にとても楽しかった。
これは念願の趣味になりそうだ!と思いそこからキャンプギアを色々買い出し定期的に行くようになった。
そんな遂に見つけた趣味の「キャンプ」だが、コロナになり行きたくても行きにくい状況になり
これまでコンスタントに行っていたのにテンポを崩されてしまう状況となった。
しばらくキャンプに行けない生活を経て、そろそろ行ってもいいよという時期が訪れた時にどうするかというと、以外にもキャンプに行く腰が重くなっていた。
楽しくてたまらないはずだったのに、面倒という気持ちが出てきてしまったのである。
えっ、そんなの本当の趣味じゃないじゃん!!と自分で自分に傷ついた
念願の趣味を手に入れたはずだったのに、またリセットされてしまった気分である。
※その後、何度かキャンプには行ってますが行ったら行ったでやっぱ楽しくはあります
しかし、自分の中での趣味の定義とは「好きで好きでたまらない、それしか考えられないようなもの」である。
そうなってくると、ちょっと楽しいとか好きぐらいでは「趣味」と語るには、あまりにもナンパすぎるのである。
う~ん、困った。無趣味おじさんに戻ってしまった。
こうやって、このままぼーっと過ごし続けるのか。。。
好きで好きでたまらないこと。四六時中頭にあるぐらい好きなもの。俺にはないのだろうか・・・
・・・
・・・
・・・
あるじゃん!!
何年も前からずーっと大好きで大好きでたまらないものあるじゃん!
子供だ!
子供が好きなんて親として当たり前の事過ぎるし、趣味とは言えないかも知れない。
だけど間違いなく自分は子供が大好きでたまらないし、いつでも今度の休みは一緒に何して遊ぼうか考えている。
周りにどう思われているかとか、やらされているとかではなく、自分の意志でいつでも子供のことを考えているじゃないか!
そうだよ自分の趣味は子供だ!
だから無趣味おじさんじゃないんだ!と妙に納得し最近は落ち着いています。
だけどね問題が一つあって、何年かして子供がおとなになったら巣立ってしまい
その時はまた無くなってしまうことになりそうなんだよね。。。
子供が自分と遊びたいと言ってくれなくなるのかと想像すると、悲しくて泣きそうになる。。。
とはいってもそれは仕方ないこと!限られた時間をできるだけたくさん楽しい思い出を作るため仕事も頑張ろう!