問題の原因は何?「ロジックツリー」で本質的な原因と解決策を発見する
目次
問題の原因の具体的な解決策を導く
「経営不振」という問題があった場合に、その問題の原因があるはずです。
その原因は「受注が減っているから?」
これだけでは解決する方法を導き出すのは難しいですよね?
そこで「ロジックツリー」というフレームワークを使うことで問題の原因を特定することができます。
本質的な原因を特定することで、具体的な解決策を導きやすくなるので
「問題があるのはわかるけど、解決策がわからない」という状況を解決しやすくするフレームワークになっています。
また、その解決策を講じるための優先順位付けもしやすく、自分以外のメンバーがいる場合にも状況の共有がしやすくなるというメリットがあります。
ロジックツリーの種類
ロジックツリーには、目的に応じた4種類の抽出タイプがあります。
①What「要素分解ツリー」
物事を構成する要素を分解して詳細まで把握するためのロジックツリー
右に行くほど具体性が高まるように
「売上」を構成するものとして、どんな要素があるのかを抽出していき、何が売上への影響力が強いのかなど特定して強化するべきものを見つけていく
「サイト問合せ」からの「商談数」が多いならば「サイト問合せを増やすため広告出稿を強化すれば、商談数が増やせる」更にはそこから「受注が増える」など
②Why:原因追求型ツリー
原因追求型ツリーでは、問題の原因を書き出していき、より具体的にしていくことで問題の根本原因を探る。
ダイエットしても痩せないとした場合に、「短時間で食べている」や「夜遅い時間に食べている」など具体的問題を冷静に把握することで、意識的に問題の解決のために取り組むことができるので改善がしやすくなります。
③HOW:問題解決ツリー
問題に対しての解決策を挙げて、徐々に具体的アクションに近づけていくやり方です。
挙げられたアクションの中で比較をした結果、特定のアクションに効果が見られたらそのアクションに注力していくなどという使い方をしていきます。
④KPIツリー
KGI(Key Goal Indicator/経営目標達成指標)を達成するための中間目標としてKPI(Key Performance Indicat/重要業績評価指標)を設定します。
そのKPIツリーを達成するための、更に細かなKPIを設定しアクションに紐付けるというツリーになります。
各要素では「数値」を入れてその数値に対する進捗状況を確認することにより、メンバーの動きを追いやすくなります。
ロジックツリー作成の手順
①ブレストで意見を出し合う
課題に対してブレストで意見を出し合い情報を引き出します。
この際のメンバーには直接の関係者だけでなく、関係性の薄い人間からの意見ももらえると関係性が近いゆえの先入観から気づくことができなかった意見を得ることができるメリットがあります。
②因果関係にあること
左の要素になっているのは、右の要素が原因になっている。
というような因果関係があるように内容を確認し配置しましょう。
右側に行くほど具体的なものに掘り下げていきます。
③優先順位付けを行う
一番右側の具体的アクションから、実際にアクションを起こすべくものを優先順位付けをしていきましょう。
「影響度の高さ」「実現難易度の高さ」などから分類分けをしていって、何からやるべきかを考え行動に落とし込む。
まとめ
ロジックツリーを使うことによって、現状の課題に対しての解決方法を整理してアウトプットするのに役立つ便利なフレームワークになっています。
要素の抽出の際にはMECE(漏れなく、ダブりなく)に要素を抽出することが重要ですが、まずは身近なものでロジックツリーを作ってみて
要素の抽出に徐々に慣れていくところから始めてみるのが良いと思います。